「国岡のもんや、油持ってきたけぇ!」 映画 海賊とよばれた男

 

 

映画「海賊とよばれた男」を観た。

 

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海賊とよばれた男は当館では入場者第3位だった もう少しみんなに観てほしい!

 

百田直樹の小説を読んでいたので、どこまで実写化されるか興味があった。

小説ラストの見せ場、徳山製油所の建設までは描かれず、やはり日承丸のイランへの特攻までが描かれていた。

 

始まりは門司にて国岡商店を創業するところからであった。

創業資金の提供を受けるところから、関門海峡での「海賊行為」、満鉄への潤滑油納入交渉、

戦時中の南方事業への取組みと東雲の死、そして戦後復興期における資金調達、ラジオ事業への新規事業進出、

海軍備蓄タンクでの重油回収作業、小役人石統との抗争、

そして日承丸のアバダン派遣まで本当に盛りだくさんのストーリーでした。

盛りだくさん過ぎて一つ一つのエピソードが薄れてしまった感はありますが、

小説等の映画化の際は極力元ネタどおりに描く事が重要だと思っているので、これで良かったと思う。

 

僕のお気に入りのエピソードである、創業資金調達、石統との闘争、そしてイラン特攻が盛り込まれていたので文句なしである。

欲を言えば、その三つのエピソードをより詳しく描いてほしかった。

海賊とよばれた男を読んでない人にも映画を楽しんで欲しいから、

単行本2冊分を2時間半にまとめ上げなければならない事を考えると、これが精一杯だろう。

山崎貴監督には、映画化してくれてありがとうと言いたい。

 

門司での「海賊行為」に多くを割き過ぎと思ったのだが、そこでの「国岡のもんや、油持ってきたけぇ!」が、

戦後イランへ油を買い付けに行き、日本国へ石油を持ち帰るハイライトを思う時、

そこでも「国岡のもんや、油持ってきたけぇ!」の心意気が生きている事に思い至り、

十分に描いておかなければならないエピソードなんだと思った。

 

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国岡商店の法被、欲しくなります(^O^)

 

 

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